はじめに
このブログでは、通級指導教室の担任(主に中学校)を務めている方に向けて、通級での指導方法、教室運営に必要なことについての情報を発信していきます。
具体的なコンセプトとして、
「自分の経験を若手教員に伝える」
「自分の学びをアウトプットする」
「『楽しい自立活動』の体系化」
の3つを掲げています。
自分自身の専門性の向上を目指すことで、少しでも誰かのお役に立てれば嬉しい限りです。
週に1回の頻度での更新を目標に続けていければと思いますので、是非よろしくお願いします。
ブログを始めたきっかけ
そもそも、なぜこのブログを始めたのか?
それは、
「中学校の通級指導に関する情報があまりにも少ない」
と感じたことが一番のきっかけです。
現在、中学校の通級指導教室では、新規採用者や特別支援教育での経験が浅い先生が
任されるケースが多くあります。
実は、私自身もその一人でした。
通級指導の現在
私は今年で教員16年目になりますが、初任校での4年間は、通級指導教室の担任を務めました。
その後、保健体育の教員を6年間務めたのち、通級指導を受け持つこととなりました。今年度で6年目を終えます。
ただし、私が初任者として着任した頃とは、通級指導の在り方も大きく様変わりしています。
特にその中でも、大きな変容として挙げられるのが、担当教員による「巡回指導」のシステムです。
巡回指導のメリット・デメリット
メリットとしては、生徒が在籍する学校に通いながらも支援を受けることができること。
つまり「通級する生徒の負担を軽減する」という生徒ファーストの観点からすると、非常に素晴らしい制度であると感じています。
その一方でデメリットとなるのが、
「経験の浅い若手教員が、他校に巡回して生徒の個別支援を実践しなければならない」
という点です。
もちろん、ある程度経験のある教員とペアとなり、共に巡回指導を行いながらOJTを実践できる環境が構築できるように工夫されている学校が多いと思います。
しかし、通室生徒数の増加や、巡回校の実情によっては、必ずしもそのような体制を築くことができるわけではありません。
つまり、若手教員にとっては
「実態に合わせた的確な支援を行えているのか?」
「支援の方向性が巡回校で十分に共有されているだろうか?」
と、少なからずの不安を抱えながら、生徒の1対1の授業を計画していかなければならないわけです。
さらに、そのための教材や指導方法を自分で学ぼうにも
「中学校の通級指導における自立活動」のノウハウが十分でないのが現状であると、私は感じています。
自分自身の学びを通して
私自身もまだまだ勉強中の身であります。
しかし、自分自身の専門性を高めるための学びを続ける過程で、
「悩んでいる若手教員の一助となりたい」
「自分の経験やノウハウを体系化したい」
という思いを徐々に持つようになり、このブログをスタートさせることを決意しました。
今後の方向性として
具体的には
「特別支援学校二種免許状」
「特別支援教育士」
「学校心理士」
の3つの資格取得を目指しています。
一度腰を据えて学び直す機会を作ることで、「自分の指導・支援のエビデンスは何なのか?」をきちんと体系的に学ぶことができると思ったのです。
そうすることにより、
「自分の指導・支援に自信を持つことができる」
「困っている若手教員に根拠を持って助言することができる」
という気持ちも強くなるのではないかと考えています。
「40代の10年間で専門性の向上を図る」ことを目的に自己研鑽に励みたいと考えています。
小さな積み重ねかもしれませんが、この一歩が、生徒の「できた」「分かった」「楽しい」につながればと強く願っています。